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リズミック・カンフーのご紹介

 リズミック・カンフー (Rhythmic Kung-fu) は、悠久の東洋文化に育まれた「武術の粋」と、日本文化としての「武道精神」に、世界の「音楽」が融合し、日本で誕生しました。
                                
 音楽の情操とリズムを生かして、女性や子供にも安心して楽しめる武術系フィットネスとして、根強い人気に支えられています。
                                
 1984年10月、東京都新宿区に本部教室が開設されて以来、東京を中心として、首都圏は神奈川、千葉、埼玉、さらに札幌に教室・自主運営クラブが広がり、小学生から80代まで、開講以来30年以上続けている人はもとより、親子、さらに孫と一緒のレッスンを楽しんでいます。
インド、中国からのリズミック・カンフーの源流の図


「現代用語の基礎知識 1998年版」より抜粋
                             スポーツ関連  束原昌郎 東京学芸大学教授  1370ページ
「現代用語の基礎知識1998」 表紙    リズミック・カンフー (Rhythmic Kung-fu)
 東洋武術であるカンフーの防御・攻撃法、心身鍛錬法をベースとした、現代人の健康のための「生涯フィットネス」。カンフースーツ風のユニフォームに身を包み、座禅での瞑想に始まり、下半身を中心とした緩やかな動きから徐々にビートのきいた音楽に合わせたリズミカルな動きに移り、呼吸法と座禅で終わるまで約1時間30分をかける。
 姿勢の矯正、正しい身体の使い方の習得、神経の活性化を通じて気力の充実を直接の目的とするが、腰痛や関節障害のほか、血圧の正常化にも効果がある。創案者はリズミック・カンフー本部代表の岸俊和(としや)で1980年から開発に取り組み84年から教室を開講している。

リズミック・カンフーの健康へのアプローチ

             


         「呼吸」「姿勢」「バランス」と見・伸・着・息の関係図
 【見】

目は「光」の入り口・心の出口
 
【伸】

伸ばす前に、伸びる状態を作ってあげる
 
【着】

あなたを支えているのはあなたの足の裏
 
【息】

呼吸は力。「入れる」より「出す」
リズミック・カンフーのレッスン

  リズミック・カンフーのレッスンでは、難しい動きは行いません。

さらに、初心者も、30年以上続けている人も、普段のレッスンでは初めから終わりまで皆で同じ練習をします。

そう言うと、「それでは飽きませんか?」という声も聞かれますが、私たちが向き合っているのはレッスンの形ではなく、レッスンを通しての自分自身なのです。

 毎日違う道を散歩していると、自分の日々の違いには気づきにくいものですが、日々同じ道を散歩していると、自分の心や体調のわずかな変化にも気づくことができます。

 通常の習い事では、初めは易しいものから、徐々に難しいものへと動きや技が高度になっていくことが多いものですが、人間の身体にとっての大事な「基本」は、元来変わるものではありません。

私たちは

「誰にもできることを、誰よりも美しく!」

を目指して、技の種類や難易度を変えていくのではなく、誰と競争するのでもなく、それぞれが納得のいくリズムとテーマで、自分自身の「身体の姿勢」、「心の姿勢」を一歩一歩磨き、高めていくことを目指しています。

リズミック・カンフーの「初姿」の写真
基本演舞「桃源郷」の由来 
開講以来、レッスンの最後に行う、基本を身につけるための演舞です。
武術の「防御法」・「攻撃法」・「調息法」の3部で構成されています。

「桃源郷」は、中国は六朝時代の詩人、陶淵明(365)年〜(427年)の『桃花源記』に著されたのが最初であると言われています。

晋の太元の時代、武陵の漁師が、どこまでも続く渓谷を船で奥へ奥へと遡った。どこまで来たのか分からなくなった頃、突然桃の花が一面に咲き乱れる林が両岸に広がった。その香ばしさ、美しさ、花びらや花粉の舞い落ちる様に心を魅かれた男は、その源を探ろうと桃の花の中をさらに遡り、ついに桃林の奥に、秦の時代からの戦乱を逃れ、数百年もの間世界から隔絶された「平和郷」を発見した。

そこはどこにでもあるような農村の風景でありながら清楚で美しく調い、人々はみな微笑みを絶やさず働き、見るものすべては和らいでいた。
彼はそこで手厚いもてなしを受けた後、帰って行った。

しかしその後、漁師も他の誰も、二度とその場所を見つけることは出来なかった。

この物語で詠われる理想郷になぞらえて、リズミック・カンフーは基本演舞を「桃源郷」と命名しました。




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